【「笑美は笑美だろ、どうしてそれがわからない!」】

昨日、夫と言い合いが起きたのは
来週のフォトセッションのロケハンの最中でした

ロケハンとはロケーションハンティングの略で
撮りたい絵を撮れる場所はどこにあるのか
撮影前にリサーチしておくというものです

そして、この天気のこの時間なら
この場所にはどんな光が注いでいて
どのくらい風は吹いていて、どんな「絵」に写るのか
実際に撮影をして見ておくことです

ロケハンに出るとなったとき
実はわたしの頭には
二枚の写真がありました

一枚は、数日前わたしが強烈に
「この光、すごく好き!」と感じた写真

そしてもう一枚は
昨日の出がけに夫が見せてくれた
写真家リチャード・アベドンが
チャーミングに笑うオードリー・へプバーンを撮った写真

「ちょっとそこに座ってみて」

「ちょっとこっちを振り返ってみて」

わたしはそんな夫の指示のもと
被写体を包む光や環境を確認するため
被写体の代わりにその場所に立つ、スタンドインというのを務めます

カメラを向けられながら
頭にあるのは先ほどの二枚の写真

昨日はとてもいいお天気で
真上に昇った太陽が強く大きく輝いていました

そして夫はもちろん
それなりに大きなカメラとレンズを持っていました

わたしは果敢に挑戦します

自分が大好き!と感じたその写真のように
写ってみようとやってみるのです

でも夫のカメラに写った写真は
わたしが憧れ、真似たつもりの二枚の写真と
全く違うものでした

「全然違う」

そう言うと夫は、
「じゃあここを歩いてみて」と
場所を移してわたしを歩かせながらシャッターを切りはじめました

カメラの前でわたしは
いま撮られている写真が
わたしが撮られたいとイメージしている写真とは
背景も光も構図も、すべて違うとわかっていました

「違う」と思いながらの撮影です

当然
「違うと思っている顔」が写ります

夫はそれでもシャッターを切り続けます

わたしはだんだんカメラが見れなくなります

不満が湧いて、怒りが湧いて
感情がどんどん顔に出てきます

それでも夫は撮り続けます

「違う」と思っている顔も
カメラを見れない横顔も
感情があらわになったその顔も
夫は無言でカメラに収め続ける

わたしはその状況に耐えられなくなり
「もう撮らないで!」と言って
カメラの前から去りました

それが昨日のこの写真

カメラに顔を向けられなくなったわたしの写真

ふてくされてベンチに座り
ロケハンを中断しました

わたしの不満は続きます

「思った写真と全然違う」

「髪がストレートだから動きが違うし
わたしの顔はすごく丸いし、笑った顔も全然イメージと違う」

夫はいよいよ怒りました

「いい加減それやめなよ」

「笑美は笑美だろ、どうしてそれがわからない!」

あーあ
書いていて涙が出てきました(笑)

実ははっきり思い出したのです

これに似たやり取りが
8年前、夫と出会ったときにもあったことを

「中から出てくるものをつかまえて欲しい」

そう言って撮ってもらったあの写真たち

そのお話はこちら に書き残してありますね

よかったら読んでみてください

この続きはまた明日にでも

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